突然ですがここで問題です
- ①4万1500円に値引きされたカメラ
- ②5万円、20%ポイント還元のカメラ
割引率で考えた場合、どちらがお得だと思いますか??
正解は①です。は!?何言ってんのこの人、算数できないの?ってあなた今思いました❓😩
値引き換算すると%は減る
例えばの話、10%ポイント還元は9%の値引きを表しているともみることができます。
...???頭おかしくなったの?算数ドリルやる?...いいえ、やりません (は
では、考えてみましょう。(ポイント還元での購入ではポイントがつかない場合が多いのでここではそうとします)
例えば、「100%ポイント還元!」という物凄い広告を打ち出しているお店があるとします。そこであなたは1000円分買いました。そうすると、1000円分のポイントをゲットします。そのポイントを使ってあなたは1000円分また購入しました。
さて、ここで整理して考えてみましょう。
あなたがお金で支払ったのは「1000円」、受け取ったものは「2000円」分の品物です。つまりこの場合は50%の現金値引きに相当すると捉えることができそうです。
同様に計算をすると10%ポイント還元の場合は9.09%の現金値引に相当します。(例えば 1÷11≒0.909)
最初の問題に戻りましょう。5万円、20%ポイントと言われたら1万円分のポイントが受け取れるので6万円分のものを5万円の支払いで受け取れる訳ですから割引率で考えれば (6-5)/6 = 0.1666... であり、①4万1500円に値引きされたカメラは17%割引なので割引率で考えた場合は①の方が得となるのです。
(また、6万円分を
購買意欲がそそられる
計算は省きますが、15%現金値引きと20%のポイント還元があった場合、ポイント還元の方が得をするのは9回以上購入した場合であり、基本的には15%現金値引の方がお得なのです。けれど後者の方がより購買意欲をそそられますよね。
これは、直感的に数字で判断してしまうという点と、ポイントの場合はいくら払うかということよりももらえるものがあることに視点が置かれる、または貯めるのが楽しくワクワクさせられるという点があります。
日本人はポイント好き?
ちなみにポイントカード等のポイントの市場は世界から見ても日本はずば抜けて高いと言われます。コツコツ貯めたがる日本人の文化にあっているということとしっかりとしたポイントについての法整備がなされないまま市場が成長したなどの理由が考えられます。
また、ポイントカードなどでは、
- 財布の紐が緩み買う予定のないものまで買ってしまいがちになる
- 使用できる場所が限られる
- 当日は使えないことが多い
- 失効期限があり全部消える可能性がある
- ポイントは綺麗に使いきれないことが多い
などのこともあり、全体で見るとやはり実質的にはお得というよりも消費者の思考をうまく利用した企業戦略だと言えるでしょう。様々な企業戦略に踊らされている消費者は私も含め相当多いことでしょう。
ただ、ここで言いたいのは合理的な判断ができない企業戦略に乗せられる消費者が悪いということではなく、消費者も損した気分にはなっていないですし企業は得をするのである意味(?)win-winとも言えそうですし、このような経営戦略が世の中にはたくさんあるということを知るのは面白いなあということです。(え、結論それ?
昨今では色々なポイントやら特典やら支払い形態やらで訳わからん感じになっていて困りますが、特に大きな買い物をする時などは、「限定です」「特別に」「おまけ付き」「ポイント2倍」などに踊らされずにしっかりと検討して買い物したいところです。
わっしょい
ポイントの割引額の話はきちんと検討しようとするともう少し様々に考える必要があるのですがここでは簡単のために簡略化して説明しました